紀州鉱山の真実を明らかにする会

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毎日新聞 熊野版 2010年12月5日 
「「木本事件」で犠牲 朝鮮人悼み20人献杯 きょうまでパネル展も」

■「木本事件」で犠牲 朝鮮人悼み20人献杯
 きょうまでパネル展も
 【熊野】旧木本町(現熊野市木本町)で住民と朝鮮人労働者たちが衝突した「木本事件」(1926年)で亡くなった朝鮮人2人を追悼する第17回集会が4日、同町の木本トンネル横の追悼碑であり、国内外の約20人が献杯した。
 事件当時、木本町と大泊町を結ぶ同トンネル工事には、最盛期に朝鮮人約200人が従事したという。追悼碑を94年に建てた「三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会」が、同集会を続けている。
 同会と熊野市紀和町にあった紀州鉱山の朝鮮人労働者を調べている「紀州鉱山の真実を明らかにする会」は合同で5日までの午前9時〜午後4時半、同市井戸町、市文化センターで両事件などのパネル展を開いている。
 紀州鉱山で亡くなった朝鮮人35人を追悼する碑は今年3月、紀和町板屋に建立された。
 同碑の追悼集会は5日午後1時からあり、朝鮮人労働者の遺族1人が初めて参加する。
 【汐崎信之】
 【写真】木本事件の追悼碑前で献杯する韓国から来た男性=熊野市で
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